おはようございます。シラです。
今日も真我の追求と仕事の実践に焦点を合わせて毎日を過ごすためにブログを書きます。
およみくださりありがとうございます。
昨日、ある法人先で面談をしていた時に銀行員がやってきました。
書類の受け取りなどの用事だったようで、「ちょっとごめんなさいね」と面談を中断しお客様が銀行員の応対をしました。
「じゃあ、これでよろしくお願いします。ところで〇〇さん、ちょっとよろしいですか?」
とヒソヒソと銀行員が話し始めました。
ヒソヒソ話でしたが聞こえてて、どうやら投資信託か保険かなにかのセールスを始めました。
銀「〇〇さん、前にお話したやつを持ってきたんでやってください」
奥さん「あー、はいはい。見ておきます。ちょっと来客中なので…」
銀「いつやりますか?今日はまだかかります?」
奥さん「今日は取り込んでるので無理です。また見ておきますから」
銀「なんとか今日できませんか?私困ってるんですよ。奥さんのところでやってもらえないと大変なんです。お願いします!」
銀「明日だったらどうです?私、昼からなら時間作れますからどうですか?」
奥さん「いやいや、やるかどうかも全然決めてないし。考えておきますから」
銀「じゃあ来週中までにお願いします!」
奥さん「考えておきますね。だいたいウチよそでもうやってるし、詳しい人がいるんで相談して考えます」
銀「書類見てもらえれば分かりますど、絶対今やってるやつよりいいですよ。内容が全然違います。あと、社長はお忙しいですよね。契約者を奥さんにしてやれば社長には書くところを最小限にできますからお任せください。お手間はとらせません」
奥さん「ああ、そうなんですね。考えておきますから。じゃあこれでごめんなさい」
・・・・・・
ツッコミどころ満載だったので最初おかしくて笑いをこらえていたのですが、は!と気づき笑えなくなりました。
20代銀行員だった僕はまったく同じことをしていました…。
それでも「あんたが困ってるならやってあげるわ」といろいろとやってくれたお客さんたち。どれだけ優しかったんだ。。
応対から戻ってきた奥さんが、面倒くさそうに「はあ…。」とため息をついて僕に謝りました。
「すみませんね」
「ちょっと聞こえてきちゃいました」
「がん保険をやってくれって。いつも向こうの都合ばかり押し付けてくるからいやなの。どうやって断ろう…」
「銀行対応も大変ですよね。僕も実は20代の時銀行にいたんですよ。僕には合わなくて辞めちゃったんですけどね」
さっきの銀行は元メインバンクだったらしく、創業当時にいろいろと助けてもらって担当者も優秀でほんとうにありがたかったと。
だけどその担当者は辞めてしまい、次の担当者になってから酷かった。何期目かに大赤字を出したときに「これじゃあ起業しなかった方がマシでしたね」と言われ、自分が必要なとき以外ほとんど会社に来ることもなくなった。あれこれいろいろやってくれっていうときだけきて。。
で、社長がブチ切れて全部取引をサブバンクだった銀行に変えた。
義理で少しだけ預金をおいてあるけど、もう全然だめらしい。
銀行は雨の日に傘を取り上げるところですからね。
実はこの奥さん個人契約でがん保険も入りたいと考えていて、社長と奥さんでおすすめのところのプランも紹介して欲しいという依頼をもらっていました。銀行員が去った後、
「で、シラさん、お願いしておいたがん保険も持ってきてくれたの?見せてくれない?」
“がん保険を入りたい”というニーズがあって、(がん保険のニーズには気づいていないけど)銀行員がお客さんのニーズであるがん保険をセールスしてるのに、お客さんはまったく買おうという気にならない。
商品を船としたとき、セールスとお客さんの間に愛と感謝の海がないと船は座礁してい船はお客さんに届かない。
「ま、こういうことです」
と心の中の佐藤先生が呟きました。