美点発見恐るべし

こんばんは。シラです。
今日も真我に焦点を合わせて毎日を過ごすためにブログを書きます。
お読みくださりありがとうございます。


今日、自室の仕事用デスクの引き出しを片付けていてすぐには使わないけれど捨てられないものを地下のキャビネットに持って行きました。


3段キャビネの真ん中を先月整理したので、そこにガンガン移し替えをしてスッキリ。


そしてスッキリした気持ちでいたところに、真ん中のキャビネットの下の数年開けた記憶のない3段目の引き出しのことがふと気になりました。


何を入れてたっけ…??


何気なく開けてみると、5年前に前の事務所を引き払ってそのとき捨てれなかったものたちが入れられていました。もう遠い昔の遺物たち。
幅120cmのキャビネットにびっしりと資料やファイルが入れらている中で、ぴよんと少し飛び出た1枚の紙に目が止まりました。


なんだろ??


引っ張って手に取り見てみると、それは当時僕がデスクマットにずっと入れていた1枚の紙でした。


確か8年くらい前に知り合ったばかりのTさんが僕の事務所に遊びにきてくれてプレゼントをしてくれた、Tさんが僕の美点を発見して書き出したくれた紙。


当時のTさん、サンタ営業に出会って愚直に行動をしていて(注:今も変わらず愚直にすぐ行動してるTさんですよ)、その中の1つ、引きこもりからコピー機セールスの日本一になったM尾さんのやっていた「美点発見を紙に書き出しプレゼントしてくる」をTさんが愚直に僕に実践した時のものです。


当時はまだ出会って間も無い頃で今ほどTさんと親しくなく、僕はTさんのことを「地元を代表する企業の3代目社長ですごい人」という認識しかありませんでした。そんな人が僕の事務所に遊びにきてくれて、


「前回時間を作ってお話をしてくれてありがとう。今日はそのお礼に渡したいものがあって持ってきました」


と言ってカバンから紙を出して


「前回お話をさせてもらってシラさんの素晴らしいと思ったところを書いてきたから聞いてくれる?


シラ様


誠実に対応してくれるところが素晴らしいと思いました。


家族、子ども、奥様を大切にしてるところが素晴らしいと思いました。


丁寧に仕事をするところが素晴らしいと思いました。


話しかけやすく親しみやすいところが素晴らしいと思いました。


・・・以下続く」




当時、結婚して子供も生まれて頑張らなきゃいけないのに仕事でもがいていて苦しかった僕は、会ってまだ間も無いそんなに親しいわけでもない、そして世間的にステータスが高いTさんがこんな僕にそんなことをしてくれて驚き、なんだかわからないけど(今振り返ればわかりますが…)すごく満たされた気持ちというか感動したというかとにかく嬉しかった。


とにかく嬉しくて、そのプレゼントしてくれた紙をいつでも目に入るように事務所の机のデスクマットの下に入れてました。


そして一発でTさんのことを好きになりました。


美点発見の威力、恐るべしです。
そんなことをしてくれる人が僕の敵であるはずがない。絶対いい人。
そんなふうに思ったことを覚えています。


そしてずっとデスクマットの下に入れて大事にしていたその紙ですが、5年前の転換期、事務所を引き去り所属する会社を辞め自宅も引っ越し…何もかもが変わったあの時に何処かへ行ってしまいました。


それが今日、ひょっこり再び僕の目の前にまた現れてくれるというこの出来事。いろんな記憶が呼び起こされて、いろんな思いが巡りました。


一番に思ったことはTさんがあの時愚直なまでにこうやって行動をしてくれたからこそ、今の僕がある。きっとTさんは一生懸命というか恐らく必死でやっていたんじゃないかと思います。そしてそれは自分のために必死にやっていたのかもしれない。でも結果、そのおかげで僕はもがき苦しんでたところから脱出でき、そしてガラッと人生が変わった。
もしかしたら僕の人生のターニングポイントの紙と言っても過言じゃない気がしてます。


とにかくTさんにこのことを伝えたい!と思ってすぐに電話をして、この出来事を話してお礼を言いました。


このTさんが書いてくれた僕の美点発見。書いてあることは今でもよく言ってもらえる僕の美点です。8年9年前から変わってないんだな…。きっとこれが僕の本質的なところなんだろうな、と思いました。


この僕の本質的なところを会って2回目とか3回目とかでお見通しされてたこともすごいと思いました。
Tさんも経営者なので人を見る目が肥えている、と言ってしまえばそれまでですが、知る・信じる・見えるの見えていたんじゃないかな、と思うわけです。


そしてまだあるすごいなと思ったこと。
このなんでもないコピー用紙に鉛筆かシャーペンで書いたただの紙を(原価は1円いってないはず)僕は捨てることなく後生大事にとっていたことです。それだけの価値を感じてるんですね。


美点発見の威力、恐るべし。