サンタ営業に出会うまで③

前回 サンタ営業に出会うまで② からの続き

「サンタさん営業ドロボー営業」の本を読んでから8年後の2013年。

地元商工会議所青年部に地元を代表する企業の3代目経営者Tさんが入会してきました。

年末、忘年会を行うために旅館へ向かうバスの中で、Tさんは一人で席に座りニコニコ、ニコニコ周りを眺めていました。

当時親しい人が少なく、僕も一人で席に座りバスに乗っていました。ワイワイする周りのメンバーの中でポツンと一人で席に座っていることがとても居心地悪く感じてました。Tさんがニコニコ、ニコニコしてるのが僕と真逆でとても印象的でした。

そんなTさんが

「良かったら、おいでよ」

と誘ってくれたのが、Tさん自身が講師として主催する「サンタ営業スペシャルセミナー」でした。そしてセミナーの冒頭、Tさんの自己紹介の後にこの営業メソッドの開発者である佐藤康行氏と著書「サンタさん営業、ドロボー営業」の紹介がありました。

(あっ!あの時の本だ!)

こうして僕は再び“佐藤康行” “サンタ営業”と出会いました。

それから毎月Tさんはセミナーを開催し、僕は毎月足を運んでせっせと学びました。その時には結婚もしていて、リーマンショックのあおりを受けて働いている保険会社がつぶれるかもしれない状況になり、FPとして独立をしていました。脳に障害を持って生まれた息子が2歳になっていました。

営業マンとしての不安や悩みだけでなく、会社がつぶれるかもしれないという経験をして、当たり前に存在していると思っていた土台(=仕事)が崩れる経験、最愛の息子が普通の人と同じような当たり前の人生を歩めないかもしれないという悲嘆。

当たり前って思っていたことが全然当たり前じゃなかったということをたくさん経験して、それまでの私の中の価値観が大きく揺さぶられました。

普通ってなんだろう…

人生って何だろう…

生きるってなんだろう…

人生の大きな転換点の真っただ中でした。

こうしてサンタ営業を学び始めていくうちに、これは営業の勉強だけどそれだけじゃない。生きる問いの答えが散りばめられている、そう思いながら月に一度通って一生懸命学びました。

このブログは僕が人生紆余曲折しながらも、日々気づき、喜びと感謝にあふれたサンタな毎日を過ごすことで、自分の花を咲かせていく過程を記していきたいと思います。