サンタさん営業とドロボー営業

 現在、ほとんどの営業マンは、お客様からお金とノルマの数字を奪い取ろうという発想で営業をしている。そんな発想で営業をしている限り、お客さまには嫌われるし、自分にも自信が持てない。だから、仕事も楽しくならない。

このように、自分の「欲」だけで目標を立て、奪う発想スタイルの営業を「ドロボー営業」と呼ぶことができるだろう。

実際に、大多数の人が「欲の目標」を立てて仕事に取り組んでいるため、どうしても「ドロボー営業」から脱却できないことが多い。

一方、お客様にいかにお役に立ち、喜んでいただくか、そして、そのことによって、自分もいかに成長していくか、という発想スタイルの営業を「サンタさん営業」と呼ぶ。サンタさん営業を貫き、商品を喜んでいただけたら、リピーターも自然に増えるし、反復性のない商品だとしても、近所の人や知り合いに自分の打っている商品を紹介してくださるかもしれないのだ。

お客様のところへ訪問するときに、お客様から何かを奪おうとしていくのか、お客様に何かを与えようとしていくのかによって、行動力がまったく変わり、お客様の態度も変わる。「ドロボー」も「サンタ」も、どちらも大きなフクロを持っているが、目的は正反対だということを忘れてはいけない。しかし、このことを単に頭で理解しても、結局は、「サンタ」の仮面をかぶった「ドロボー」になってしまう。だから、「ドロボー営業」はきっぱりやめて、「サンタさん営業」でいくと完全に腹に決めなければならない。

これから変革の時代に突入し、価値観がどんどん変わっていく。消費者のニーズが多様化する中で、お客様が求めているのは、「サンタさん営業」である。自分に合った商品をきちんと提供してくれるだけでなく、幸せや満足感を与えてくれる営業マンをお客さまは望んでいるのだ。

佐藤康行著 「サンタさん営業 ドロボー営業」 プロローグより

私が佐藤康行という人を知ったのは、今から10年以上前の2005年頃、図書館で何気なく手に取った「サンタさん営業 ドロボー営業」という一冊の本でした。

当時、銀行員から生命保険のセールスパーソンに転職をしてどうやったら営業マンとして成功するのか、売れるようになるのか悩んでいて、営業本・ビジネス本を読み漁っていた時でした。

自分のところの利益しか考えない銀行の仕事、ノルマ漬けの毎日に耐えられず、「ノルマはない。お客様に良いと思う商品だけを勧めればよい。お客様に喜ばれる仕事だ」との誘い文句に外資系の生命保険会社へ転職をするも、なかなか上手くいかずに不安な日々を過ごしている時でした。銀行の奴らを見返してやるんだ、一流企業に就職した同級生たちを見返してやるんだ、という気持ちをエネルギーに頑張るも、転職は失敗だったんじゃないか・・  このままクビになったらどうしよう・・ でも強引なセールスをしてお客様に嫌われたくない・・  不安で仕方がありませんでした。

そんな時に手に取ったのがこの一冊でした。これだ!著者の言っていることは良く分かる、理想の姿だ!でもどうしたらそんなことができるようになるんだ??私が当時本を読んだ時に思ったことでした。

自分はお客様のことを考えず自分たちの利益のことしか考えない銀行のドロボー営業のマインドに耐えられずに、転職をしたんだ。自分はサンタさん営業をしたいと思っているんだとただなんとなく直感しました。

人生の紆余曲折を経て出会いとご縁によって8年後の2013年、「富と幸せを引き寄せる サンタ営業の秘密 スペシャルセミナー」に参加をするまで、“サンタ営業”“佐藤康行”のことはすっかり忘れていました。

昨晩、そのサンタ営業の秘密スペシャルセミナーを誘ってくれ、講師としてサンタ営業を再び私に紹介してくれた人生の先輩であり同士であるTさんからの

「絶対ブログを書くことオススメ!」

との言葉に引っ張られブログを始めることにしました。目標はまずは3日(笑)

コメント

  1. […] 翌日の9/9にブログを始めて最初の記事を書きました(サンタさん営業とドロボー営業)。読み返してみると、サンタ営業、佐藤先生を初めて知った時のことを書いています。そして、まずは3日書くことが目標だったみたいです(笑) […]